北京で「脳脊髄液から新型コロナ検出」の衝撃

2020年03月13日
新型コロナウイルス
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3月7日に山梨県で20代男性が、脳脊髄液から新型コロナウイルスが検出され
日本で初めて新型コロナウイルス性髄膜炎(脳と脊髄を包む膜の炎症)と診断されました。
北京でも新型肺炎患者の脳脊髄液から新型コロナウイルスが検出されたニュースです。



北京で「脳脊髄液から新型コロナ検出」の衝撃
「未知のウイルス」は脳炎をも引き起こすのか


2020/03/13 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/336503

3月7日に山梨県で20代男性が、日本で初めて新型コロナウイルス性髄膜炎
(脳と脊髄を包む膜の炎症)と診断された。
北京でも新型肺炎患者の脳脊髄液から新型コロナウイルスが検出され、
中枢神経系への侵入例として注目されている。
中国の独立系メディア「財新」取材班が、”未知のウイルス”の正体に迫った。

新型コロナウイルスが肺炎だけでなく、脳炎を引き起こすかどうかが注目を集めている。
このほど首都医科大学付属北京地壇病院は、新型肺炎患者の脳脊髄液
(訳注:脳室やクモ膜下腔を満たす無色透明の液)から新型コロナウイルスが検出され、
ウイルス性脳炎であると臨床診断されたと発表した。
これは、新型コロナウイルスが患者の中枢神経系を攻撃する可能性を示す1つの証拠だ。


56歳男性患者は顎が頻繁にけいれん

ウイルス性脳炎は比較的よくみられる中枢神経系の感染症だ。
患者の発症時の臨床症状はけいれん、意識障害、反応の鈍さ、四肢まひ、
髄膜(訳注:脳と脊髄を包む膜)刺激症状などである。

地壇病院で治療を受けていた56歳の男性患者は、
新型肺炎の発症から10日目にいらいらし始め、落ち着かなくなった。
これは軽度の神経系ダメージの症状の1つとみられている。

そのとき患者は危篤状態となっていた。急性呼吸不全となり、すぐさまICU(集中治療室)に運び込まれ、
気管挿管(訳注:気道確保方法の1つ)などを受けた。
4日間の治療を経て呼吸不全が改善し、
医師は鎮静(訳注:薬物などで神経の興奮を鎮めること)を中止した。

だがこのとき、患者は顎と口元が頻繁にけいれんし、げっぷも続き、
四肢の筋張力が高まり、両膝の反射は過剰になり、両足のバビンスキー反射
(訳注:病的な反射の一種)などの症状も出ていた。
神経系がダメージを受けた際の典型的な臨床症状である。

こうした症状は、ウイルス以外にも、患者自身の基礎疾患や酸素不足が誘因になることがある。
だが、気管挿管によって患者の酸素不足は速やかに改善していた。
頭部CT検査や脳脊髄液の生化学検査(訳注:血液や尿、細胞の一部を採取して行う化学的な分析)を経て、
地壇病院は患者の基礎疾患が誘因である可能性も排除。
最後に患者の脳脊髄液から新型コロナウイルスを検出し、
臨床症状とあわせてウイルス性脳炎と診断したのだ。


どうやって脳脊髄液に侵入したのか

ただ、脳脊髄液から新型コロナウイルスが検出されたからといって、
新型コロナウイルスが中枢神経系に感染したと確定できるだろうか。

あるウイルス学者や臨床医師は、確実な証拠を得るには、患者の脳の生検
訳注:生きた人間の組織の一部を採取して行う検査)で
新型コロナウイルスが発見される必要があると指摘した。
この患者は2月25日に全快し退院したため、脳の生検を受けていない。

とはいえ、この症例は重症・危篤の新型肺炎患者を治療するうえで非常に参考になる。
救急を担当する地壇病院重症医学科主任の劉景院は、科の公式SNSアカウントで、
「一部のすぐに死亡した新型肺炎患者は意識不明状態になったことがあり、
ウイルス性脳炎が原因の1つかもしれない」と、医療関係者に注意を促した。

新型コロナウイルスはどうやって患者の脳脊髄液に侵入したのか。
脳炎の治療経験を持つ新型肺炎指定病院重症科のある医師によると、
1つの可能性は咽頭からの侵入だ。
この患者の咽頭には新型コロナウイルスが集中していた。
のどは脳に近く、とくに副鼻腔は脳から1層の組織を隔てただけだ。

だが、この侵入経路である可能性はとても低いという。
「ほぼすべてのウイルス性脳炎は、血液を通して感染するものだ」と前出の医師は話す。
今回の患者の場合、まずウイルスが肺に感染し、
その後ほかの部位に感染したと同医師はみている。

人体の血液は肺を通って酸素と結合し、それから全身をめぐる。
肺胞にウイルスがいる場合、ウイルスは肺胞から血液に入り、
それから脳脊髄液へと侵入する可能性が非常に高い。

ほかにも、新型肺炎患者の病理解剖(訳注:病死者の死因などを解明するために行う解剖)によって、
ウイルスがリンパ系に進入しうることがわかった。
脳脊髄液がリンパ系を通じてウイルスに感染した可能性も高いという。

ひとたび患者が説明不能な意識不明状態に陥ったならば、ウイルス性脳炎を疑うべきだ。
この点でも地壇病院の症例が参考になる。
財新の調査によると、湖北省武漢における初期の数十の死亡例において、
意識不明状態になったケースが多く見られた。
だが、当時の症例に関する資料は限られており、
専門家チームも意識不明の原因を確定できていない。


突発的な意識障害や意識不明は要注意

地壇病院が今回の症例を公表した文章の中で、重症医学科主任の劉景院は
第一線の医療関係者に対し、次のように注意を促している。

「臨床観察で項部硬直(訳注:後頭部やうなじの筋肉が反射的に緊張して生じる抵抗)が見つかれば、
それは陽性であることを意味する。
突発的な意識障害や意識不明に至った場合は、
新型コロナウイルスが中枢神経系に感染した可能性を念頭に置き、直ちに脳脊髄液の検査を実施し、
新型コロナウイルスの核酸検査(訳注:PCR検査など)を行う必要がある」

一方、今のところ新型コロナウイルスが脳脊髄液に侵入したという症例は極めて少ない。
地壇病院は3月4日7時までに合計150人の新型肺炎患者を治療しており、
そのうち新型コロナウイルス肺炎と脳炎を併発した患者は今回の1名のみである。

(財新記者:趙寧、福林)※敬称略。原文は3月9日の現地時間9:48配信
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
学校における脳脊髄液減少症(文部科学省) (1)
子どもの脳脊髄液減少症 (10)
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┗  頭部抜け毛・白髪・皮膚乾燥 (1)
ベル麻痺 (1)
石灰化上皮腫 (1)
自律神経 (5)
動悸・手の振るえ(振戦)チック症状  (2)
心臓・動脈硬化・スモールハート (1)
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微熱・悪寒・高熱 (1)
冷え性・体温調節機能・汗腺機能 (6)
疲労・倦怠感・易疲労 (5)
脳疲労・ブレインフォグ (9)
睡眠障害 (9)
睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
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反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
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筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
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神経障害性疼痛 (7)
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筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
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