耳鳴り 川崎医科大学総合医療センター副院長耳鼻咽喉科部長 秋定健

2020年03月17日
耳鳴り
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近年になって耳鳴りの発生メカニズムに対する研究が進み、
TRT(耳鳴り再訓練療法)といった新たな治療法も開発され、
症状改善への期待が膨らんでいるニュースです。


耳鳴り 川崎医科大学総合医療センター副院長耳鼻咽喉科部長 秋定健
2020年03月17日 メディカル山陽ニュース
http://medica.sanyonews.jp/article/13112

実際には音はしていないのに「キーン」「ザー」などと頭の中で響き続ける耳鳴り。
一日中気になってイライラが募ったり、長期にわたって精神的な苦痛を感じている人は少なくない。
なのに、その苦しみは他人にはなかなか分かってもらえず、
医療機関を受診しても「原因不明」とされ、十分な治療が受けられないことも少なくなかった。
しかし、近年になって発生のメカニズムに対する研究が進み、
TRT(耳鳴り再訓練療法)といった新たな治療法も開発され、症状改善への期待が膨らんでいる。

原因不明で精神的苦痛 今では治る病気へ
「耳鳴りがつらいのは、一日中鳴りやまないこと。うつ状態になって『絶望的な気持ちになる』
『死んでしまいたい』と漏らす患者さんは少なくありません」

川崎医科大学総合医療センター(岡山市北区中山下)耳鼻咽喉科の秋定健部長はそう話す。
日本聴覚医学会の「耳鳴診療ガイドライン」によると、耳鳴りの有病率は10~15%。
そのうち生活に支障があって治療が必要なのは20%で、
国民の約300万人が耳鳴りによる苦痛を訴えている。

同センターは患者の要望に応えようと、2011年6月に専門外来「補聴器・耳鳴り外来」を開設。
以降、延べ約1万3千人の患者の治療に携わってきた。
毎週木曜の診療日には岡山県内外から50人前後が訪れる。
その症状はさまざまだが、深刻なケースでは、
工事現場や運転中のトラックの騒音と同程度と考えられる耳鳴りもあるという。

■脳の過剰反応
秋定部長によると、耳鳴りの最も大きな要因は「加齢」だという。
程度の差はあるが難聴を伴っているため、患者のほとんどは音を聞く仕組みに問題がある内耳性の耳鳴りだ。
内耳の中にあって音を電気信号に変える蝸牛(かぎゅう)、蝸牛から脳につながる神経経路、
脳の聴覚中枢、この3段階のいずれかに異常があって耳鳴りは起きている。

その発生メカニズムは、現在「中枢発生説」が主流となっている。
難聴などのため音が聞こえにくくなると、聴神経を伝わる音声の電気信号も少なくなり、
それを補おうと脳の聴覚中枢が過度に反応する。
「『音が入って来ない』『どうしたんだ』と、いわば脳が危険信号を発している。
それが耳鳴りになっている」。秋定部長は患者にそう説明している。

つまり、ストレス状態にある脳の過剰反応が作り出しているのが耳鳴りだ。
気になるがゆえに大きく聞こえ、不快感や不安感を募らせることで、
さらに大きく感じてしまうという悪循環に陥っている。

■7割以上が改善
欧米で始まったTRTは「順応療法」とも言われ、国内でも10年ほど前から徐々に普及している。
耳鳴りを他の音でまぎれさせて脳の警戒感を取り払い、
「気にならない音」にすることで悪循環を断ち切り、苦痛の軽減を図る。

治療は、補聴器のような形のサウンドジェネレーター(SG)を日中、片耳に装着することと、
カウンセリングによって行われる。
SGから聞こえる、耳鳴りに似ているが、それよりは小さい人工音で耳鳴りを聞き分けにくくし、
脳が注意を向けなくなるよう時間をかけて習慣づける。
カウンセリングでは耳鳴りのメカニズムや心理的な要素が症状に与える影響などを知り、
その克服可能性を学ぶ。治療の効果が出るまで「最低でも半年」はかかるというが、
「患者さんの7割以上が症状の改善を実感している」と秋定部長。

併せて薬物療法も行い、末梢神経の機能を元気にするビタミンB12製剤や血流の循環改善剤のほか、
「釣藤散(ちょうとうさん)」「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」などの漢方薬も処方。
「補聴器・耳鳴り外来」では、症状を見極めた根気強い治療で、耳鳴りの解消を目指している。

音が聞こえる仕組み
耳は「外耳」「中耳」「内耳」の三つに分けられる。
中耳には「ツチ」「キヌタ」「アブミ」の三つの耳小骨が鼓膜と内耳との間に橋のように架かっていて、
音を増幅する働きがある。
内耳には聴覚に関わる蝸牛と平衡感覚をつかさどる半規管などがあり、
内部はリンパ液で満たされている。

音は内耳に達するとリンパ液の中を波のように伝わっていく。
カタツムリのような形の蝸牛の中には音を感受する約1万5000個の有毛細胞が並んでいて、
細胞それぞれに担当する音の高さ(周波数帯)が決まっている。
有毛細胞はリンパ液の震動を電気信号に変換。
聴神経を通じて脳の聴覚中枢に伝えることで、音を聞き取ることができる。
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
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子どもの脳脊髄液減少症 (10)
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睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
加齢黄斑変性 (2)
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┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
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APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
梨状筋症候群 (2)
頚椎症・ストレートネック (1)
肩・肩甲骨・背中・手足の痛み (4)
トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
┗  女性化乳房症(男性) (1)
無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
神経疾患(脊磁計) (1)
脊髄刺激療法(SCS) (2)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
ヘルプマーク (3)
不定愁訴 (5)
インフルエンザ (1)
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