脳脊髄液減少症のブラッドパッチ治療後の回復に筋肉トレーニングの重要性

2013年03月07日
リハビリ(前半) 0
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脳脊髄液減少症と診断されたらブラッドパッチの治療を受けて漏れを塞ぎます。
髄液が漏れて減少することで全身に、ありとあらゆる症状が出てくるのですから
まずは漏れを塞ぐ事が重要だと思います。
髄液の漏れが止まってからも症状的には、劇的な回復や全ての症状が無くなる訳ではありません。
すぐに効果が現れる訳では無いので多くの方は治療の効果を実感しずらいと思います。
良くなったり悪くなったりの症状の繰り返しに、戸惑う経験をする事となります。
治療をすると今よりは良くなるだろうと、ものすごく期待すると思うのです。
過度の期待をしてしまいますが、一筋縄ではいきません。

現在の治療は、ブラッドパッチが基本の治療です。
その他には、人工髄液(アートセレブ)・生食パッチ・プラセンタ・点滴・漢方薬・オーエスワン
サプリメント・針灸・整体・ブロック注射・食事療法・高酸素カプセル・その他いろいろ
こうした治療や対症療法を取り入れていると思います。
そこにぜひ、取り入れたいのが運動療法です。

運動療法は、回復段階に応じてステップアップしていかなければ
基礎体力・心肺機能・筋持久力はついてきません。
単発な動きは出来るようになっても筋持久力が乏しい為にヘロヘロに疲れてしまいます。
★治療後の初めは、座る、立つ、歩くなどの、身体機能訓練を行う。
★次は、基礎体力の向上を目指し、心肺機能を高める運動をする。
★さらに、機能回復の運動を、取り入れて行くと良いと思います。

回復段階に応じて運動強度をステップアップして、
歩き続けられる体、動き続けられる体・活動量を高める体をつくっていきます。

<リハビリ参考例>
歩くリハビリは、運動療法なので目標を定め回復状態に合わせて、
距離・歩くスピード・平坦な道・坂道・階段・乗り物(バス・電車・自転車)
という風に、運動強度を段階的に上げて行きながら
インターバル速歩を取り入れています。

篠永教授の患者さんは、漏れが止まっている方には、
少しずつ体を動かすように言われると思います(散歩など)
しかし、ここが問題になってくる訳です。
まず患者さんは具合が悪いです。
頭痛がひどかったり、めまいがしたり、だるさ・倦怠感がひどかったり
体のあちこちが痛かったり、吐き気があったり、長時間起き続けていられない。
動きたくとも動けない動き続けられない、というのが現状であり本音です。

どの位の事を何をやれば良いのかも明確では無いと思いますが、
体を動かしていく為の程度や加減は、自分で身につけて学んでいくものです。
そこで、ウォーキングがいいと思っています。
ちょっと意識しながらの散歩です。
これには理由があります。

亡くなったばぁちゃんは、心臓が悪くて心臓のバイパス手術と人工弁換置手術、
糖尿病の治療を受けていました。
高齢のばぁちゃんにとっては、手術後のリハビリが、とても過酷なものになりました。
手術後、数日してからは起き上がる練習に入ります。
ベッドに長い綱が取り付けられていて、その綱につかまって一人で起き上がるのです。
そして次の日には、ベットから降りて立つ練習、次の日は病室内を歩きます。
そうなんです。
一日も早く起き上がり歩く事が回復に繋がるからなのです。

<筋肉を動かすということは、病気の回復に、とても重要な働きがある>
筋肉は、エネルギーを生み出し、骨をサポートしています。
血液やリンパの流れも、膝も腰も体を支えているのは筋肉です。
入院患者さんが病院内を、ぐるぐる歩いているのを見た事がありませんか?
患者さん達は、一生懸命に歩いて回復に精を出しています。
痛いから辛いからといって寝てばかりいては、回復するものも遠のきます。
この事から自分の病気も一緒だと思っています。

髄液の漏れが止まれば、基本的な治療は終わりです。 
その後、回復を助ける為に、
生食パッチや人工髄液(アートセレブ)の治療などが、現在ではあります。
しかし、それ以外で少しでも治して行く為には、日にち薬と共に、
自然治癒力も含めて運動が必要になってくると実感しています。

7年間、寝たきりになり歩くことも出来なくなり車椅子生活を強いられましたが、
2回目のブラッドパッチ後に、ようやくヨタヨタと歩くことが出来るようになりました。
チャンス到来なのです。
なにも不安など無く痛みやだるさがあっても、
自分のペースで意識しながら歩くリハビリを始めました。

運動を仕事としていた自分が、 
運動が病気にもたらす効果を試さないで、どうするんだ!という気持ちがありました。

普段の生活の中で動いていると、どのくらい動くとダウンするのかが解ると思います。
最初は家の中で歩いてみるといいと思います。次は家の回り、次はちょっと先まで、
こんなふうに距離をのばしていけば、自分の動ける範囲がわかります。
そして疲れて具合が悪くなったら寝込むかもしれません。
でも、これを恐れていては、先には進めません。
辛くとも動いてはダウン、また動いては寝込むの繰り返し。
つまり繰り返しを継続することが、リハビリになると思っています。

回復は、じっと安静にして待っていても、やってこないのです。
安静期間中に失った体力を取り戻すだけでは症状は消失しません。
ぶり返して症状が出続けます。
自らも努力しないと回復には繋がらないし回復力もついてこないと思います。
そもそも、痛みやだるさがある中でやるので大変辛いことです。
ブラッドパッチ治療を終えてから何が出来るのかと考えると
残されているのは、自分で自分を治していく。
自分の力しかないと思いました。
だから、運動療法を取り入れたリハビリを続けます。
辛くとも痛くとも治したいから。

ドクターから軽く運動するように言われた方は、
体を動かすことは回復に向けてのステップに入ったのですから
怖がらずに意識して体を動かすようにすると良いのではないでしょうか。

退院してから毎日歩くリハビリを続けてきました。
2回目のブラッドパッチ治療後は体を動かした方が、
痛みもだるさも軽減して、すごく調子が良かったです。
家にこもり安静にじっとしている時間が長いと
頭の中や体の中に、熱がこもったようになり、とても不快で、
痛みもだるさも強くなってしまいました。
やはり、辛くとも動いて筋肉を使うことは、回復に効果があると実感しています。
筋肉を使うと基礎代謝も体力もアップして自律神経も整えます。
筋持久力を高める事が、動き続ける体にする為には必要なことです。
また、髄液の産生・循環の助けにもなると思います。

もともと歩ける方や動ける方は、ラジオ体操も良いと思います。
全身の動きが取り入れられているので良いと思います。
ジャンプなどは省いてもいいのです。
自分が出来る範囲で構わないのです。
特別な運動などしなくとも、まずは誰でも手軽に出来る
ウォーキングから始めるのが、良いのではないでしょうか。
ウォーキングの最中も水分補給をしながらおこないます。
筋肉を鍛えると共に、たんぱく質の摂取も必要です。
運動後30分以内に、牛乳をコップ一杯飲むと効果があります。
筋肉を動かし代謝をあげて人間が本来持っている、
治癒力を高める事から始めています。

過ぎたるは、なお及ばざるが如し。
少しずつ体調に合わせてゆっくりと適度な運動で筋肉を鍛えながら
ストレッチをして柔らかく緩めてあげて可動域を広げていく事が大切です。

<追記>運動をリハビリに取り入れた結果は、こちらの記事に記録してあります。

クリック→→脳脊髄液減少症の寛解・完治へのリハビリ過程のまとめ(完結)


<注意>自己流リハビリの記事内容は自己の記録であり
    お勧めするものではありません
    社会復帰に必要な体の回復を目的として行なっています
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です

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