椅子引きで尻もちによる尾骨骨折が発症の原因となった脳脊髄液減少症

2015年03月23日
患者の体験による発症原因と症状
PPW_huruibenchitobara_TP_V4.jpg
 
高校生の時に、突然「小刻みな手の振るえ」が出るようになり、 
その原因が何なのか、ドクターショッピングを繰り返しても、
特定する事が出来ませんでした。
思春期だから、成長期だから、精神的なものから、バセドウ病の疑い、
自律神経失調症。
これらが「小刻みな手の振るえ」に対する診断であり、
結局は「精神的なものから」と判断されて、精神安定剤を処方されていました。
「脳脊髄液減少症」を発症して、振戦は、最初に出た症状であり原点です。
ここから、生き地獄の症状へと移行していったのです。

<脳脊髄液減少症とは>
何かしらかの理由で、脳脊髄液が漏出して減少することで、
頭痛 頚部痛 めまい 吐き気 耳鳴り 倦怠感 不眠 記憶障害など、
そのほかにも、多彩な全身症状が現れます。
特徴的な症状に、起立性頭痛がありますが、 
必ずしも、全ての患者さんに現れるとは限りません。

症状に関しては個人差があり、主な症状以外にも多彩な症状が現れます。
当てはまる部分と当てはまらない部分があり、複雑になっています。

<脳脊髄液減少症を発症する原因とは>
交通事故(追突事故)スポーツ外傷 転倒(顔面・頭部・頸部・背中・腰)等を打ちつける
尻餅をつく 出産(硬膜外麻酔)腰椎穿刺 暴力 脱水等
また、原因不明の場合もあります(何らかの外傷を受けた経験がない)

「脳脊髄液減少症」かもしれないと疑う時には、何らかの外傷を受けた後から、
症状が出るというところに、自分の場合は繋がりませんでした。
なぜ、結びつかなかったのか!
その理由は、外傷直後から、すぐに症状が出た訳ではなかったからです。
また、症状の出方も変則的でした。1度にあれもこれもと出たのではなく、
年月をかけて、出たり引っ込んだり、ぶり返したりしながら増え続けて、
多彩な症状を抱えるようになったのです。

発症してから5年間は、毎日が体調不良状態でも、なんとか我慢して
自分に鞭を入れながら、かろうじて動く事が出来ていましたが、
何が原因で体の不調が出て何年も治らないのか途方に暮れていました。

「脳脊髄液減少症」を発症して症状が出始めたのは、今から15年前。
診断確定したのは、症状が出てから10年後。
「脳脊髄液減少症」の存在・情報も無い時代。
10年がかりで、自分で探し続けてきた病気。
それが「脳脊髄液減少症」でした。

診断確定をされた時に、何が原因で発症に至ったのか?
主治医からの説明を聞く中で、何らかの外傷を受ける事で発症する可能性がある事を、
その時に初めて知ったのです。
何らかの外傷?
 
「脳脊髄液減少症」だと診断されてからは、
自覚の無い原因の可能性があるものがあった事に気がつきました。
それは、中学3年生の時に、尾骨骨折を2度経験している事です。
2度の尾骨骨折の原因は、学校で椅子を引かれて尻餅をついた。  
骨が固定する前に、おもいっきり尾骨付近を足で蹴られた。
これらは、いたずらによる出来事でした。

1度目の骨折では、骨が折れて下にぶらさがった状態。 
2度目の骨折で、完全に折れ曲がってしまいました。
直腸に突き刺さったり、生活に支障が出るようなら、
手術して取り除く予定でしたが、治癒と共に支障が無い為に、 
レントゲン検査の結果は、折れ曲がった状態で、
骨が固まり固定され、現在もそのままの状態です。
2度の骨折後に、お尻が痛い以外は、何も体に不調が出る事はありませんでした。
なので、自覚が無いのですから、原因だとは結びつかなかったのです。

「脳脊髄液減少症」を発症した原因となり得るものは、 
2度の尾骨骨折が原因の可能性があったと思われます。

尾骨骨折は、整形外科領域の中での骨折としては、軽視されます。
しりもちをついた衝撃や骨折の衝撃によって、髄液が漏れてしまう
「脳脊髄液減少症」という病気を発症するなど、
疑いも可能性も教えてくれません。
体に不調が現れなければ、なおさらです。
骨折だけではなく、尻餅をついた衝撃で髄液が漏れる場合があります。

確かにこのように、何らかの外傷を受けた経験はありますが、
症状が出てから「脳脊髄液減少症」だと診断確定したのが、10年後なので、
本当の原因だったのかは、特定できませんが、原因の可能性があります。
自分の過去の原因や症状の出方を、今振り返っても
多彩な症状が出てくるまで、そして悪化するまでは、
何らかの外傷直後から症状が出なければ、疑う事は出来ません。
自分でも「脳脊髄液減少症」に当てはまるとは思わずに、
ドクターショッピングを、繰り返しているのではないかと思います。

典型的な原因と症状が出なければ、たどり着けずに、年数だけが過ぎるように感じます。
多くの患者さんは、交通事故(追突事故)に受けた外傷が、原因の場合がみられますが、
子供の患者さんは、スポーツ時の転倒・転落・尻餅・けんか・暴力等の場合がみられます。
慢性的な脱水状態を引き起こす事が原因で、なりうる可能性もあります。
子供も大人も原因となり得るものは、生活の中で多岐にわたり潜んでいます。

こちらをクリックしてご覧ください→ 脳脊髄液減少症・子ども支援チームの患者会

こちらでは「子どもの脳脊髄液減少症患者さん」の情報が豊富です。
子どもの脳脊髄液減少症に関する情報の冊子なども購入できますので
小学生から高校生までの患者さんの親御さんは、御参考にされると良いと思います。

<脳脊髄液減少症は原因不明の場合もある>
主に頭部・顔面・頸部・背中・腰などを打ちつけるなどの衝撃
(軽微な衝撃も含まれる)を受ける事で発症する傾向がみられますが、
全く何らかの外傷を受けた経験が無い場合でも、発症する場合があります。

こちらをクリックしてご覧下さい→患者の経験による脳脊髄液減少症の原因と症状
 
外傷直後から、症状が動けなくなるほど強く出ない場合は、
なんだか疲れやすく、体の調子がいつも悪い状態で経過していきます。 
だるい 慢性的な頭痛がする 吐き気がする めまいがする 動悸がする
頭がくらくらする 足元がふらつく 微熱が続く 目がかすむ 耳鳴り
朝起きると具合が悪い 頸部痛 背中の痛み 肩甲骨回りの痛み 腰痛
上肢・下肢の痛みやしびれ 天候や気温の変化 気圧の変化で症状が悪化するなど
原因不明の不定愁訴の症状が、常に体調不良で長い年月、出たり引っ込んだりしながら
増え続けて経過して、症状が重くなると、動けなくなるほど悪化する傾向があります。


何らかの外傷を受けた直後から、すぐに症状が出ない方。
じわりじわりと長い年月をかけて、多彩な症状が増えて出てくる方。
「脳脊髄液減少症」の典型的な原因や症状に、当てはまらない方。
何らかの外傷を、受けた経験が無い方。
そんな方の中に、長い年月「脳脊髄液減少症」を知らずに、たどり着けない、
「脳脊髄液減少症」の潜在患者さんが、いるのではないかと思われます。
「脳脊髄液減少症」は、典型的な原因や症状に当てはまらないと
自分で疑うことさえ見逃してしまいがちになります。
尾骨骨折や尻もちをついた後から、体調不良の症状が出た場合は、
ご自身に出ている原因不明の症状と「脳脊髄液減少症」の症状が、
似ていると思われたら、検査を受ける事を視野に入れて頂きたいと思います。

「脳脊髄液減少症」は脳神経外科となりますが、
「脳脊髄液減少症」の専門医に診ていただく事が、何よりも大切です。
スポンサーサイト



気に入ったらシェア!

のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
学校における脳脊髄液減少症(文部科学省) (1)
子どもの脳脊髄液減少症 (10)
起立性調節障害 (6)
体位性頻脈症候群(POTS) (5)
HSC(ハイリーセンシティブチャイルド) (3)
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン) (1)
障害年金 (9)
交通事故損害(書籍) (1)
自賠責保険 (2)
マイナンバーカード (1)
脳脊髄液減少症(news) (30)
脳脊髄液減少症(研究) (7)
脳脊髄液減少症(患者) (36)
脳脊髄液減少症(芸能人) (4)
脳脊髄液 (21)
新型コロナウイルス (37)
新型コロナウイルス後遺症 (5)
宇宙飛行士と脳脊髄液の関連 (9)
脳神経 (16)
慢性硬膜下血腫 (2)
医療news (33)
医療機器 (7)
整骨院・整体院・カイロプラクティック事故 (1)
書籍 (4)
健康機器 (1)
サプリメント・健康食品 (7)
医薬品news (20)
┣  薬剤性ジストニア (1)
┣  ベンゾジアゼピン系受容体作動薬 (4)
┣  ベンゾジアゼピン離脱症候群 (1)
┣  リリカ(鎮痛薬) プレガバリン (3)
┣  デパス(向精神薬) (2)
┣  レンドルミン(睡眠薬) (1)
┣  モーラステープ(光線過敏症) (1)
┗  タリージェ(疼痛治療薬) (2)
社会news (8)
朝日 健康・医療フォーラム2019 (4)
脳脊髄液減少症の問題点 (7)
厚生労働省認可病院の現状 (1)
患者の体験による発症原因と症状 (5)
検査方法(熱海病院の参考例) (1)
保存的療法(初期段階治療) (1)
国際医療福祉大学熱海病院にて診断確定 (3)
ブラッドパッチ治療後の安静期間と始動 (2)
┗  ブラッドパッチ治療後の腰痛 (1)
ブラッドパッチ治療後の症状 (24)
アートセレブ(人工髄液)1回治療 (5)
経過観察と苦悩 (35)
心の葛藤 (11)
経済的困難の苦悩 (3)
生活不活発病(廃用症候群) (2)
┗  介護用品が必要となった日常生活 (1)
リハビリ(前半) (14)
リハビリ(後半) (10)
リハビリのまとめ(完結) (1)
リハビリ+α (10)
社会復帰への第一歩 (1)
運動リハビリ(運動療法) (16)
┣  家事はリハビリに最適 (1)
┣  水中ウォーキングの注意点 (1)
┣  イメージトレーニング (1)
┣  体幹スロートレーニング (1)
┣  セロトニン分泌(リズム運動) (2)
┣  エンドルフィン分泌(音楽療法) (2)
┣  デュアルタスク(脳疲労) (1)
┣  体水分循環(頭痛・疲労倦怠感・むくみ) (1)
┣  インターバル速歩(脳疲労・疲労倦怠感) (1)
┣  スロージョギング (1)
┗  ヨガ・太極拳 (3)
サプリメントより食事内容(質)の大切さ (12)
┣  食事療法(アミノ酸・たんぱく質) (2)
┣  アミノ酸・炭酸水・クエン酸・ミネラル (2)
┣  腸内細菌(脳腸相関) (3)
┣  下痢(食事療法・運動) (2)
┣  イミダペプチド(抗疲労効果) (1)
┗  乾燥生姜(体の痛み・冷え症) (1)
糖質制限 (2)
口腔アレルギー症候群(OAS) (1)
サプリメント情報(脳脊髄液減少症) (4)
水分補給・脱水 (9)
カフェイン・アルコール (3)
五苓散の利水効果 (1)
パソプレッシンホルモン(尿量の調整) (1)
天気・気圧・湿度の影響 (8)
気象病・天気痛 (5)
花粉症 (4)
┣  光線過敏症 (1)
┗  寒暖差アレルギー (1)
化学物質過敏症・電磁波過敏症 (7)
慢性連日性頭痛・目の奥の痛み (9)
起立性頭痛 (2)
片頭痛 (8)
労作性頭痛 (1)
耳の冷えによる機能性頭痛 (1)
後頭部と耳の後ろが痛い大後頭神経痛 (1)
頭部アロディニア (2)
┗  頭部抜け毛・白髪・皮膚乾燥 (1)
ベル麻痺 (1)
石灰化上皮腫 (1)
自律神経 (5)
動悸・手の振るえ(振戦)チック症状  (2)
心臓・動脈硬化・スモールハート (1)
高血圧 (3)
微熱・悪寒・高熱 (1)
冷え性・体温調節機能・汗腺機能 (6)
疲労・倦怠感・易疲労 (5)
脳疲労・ブレインフォグ (9)
睡眠障害 (9)
睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
加齢黄斑変性 (2)
目の不調は脳が原因 (12)
┣  眼瞼・顔面けいれん (1)
┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
外リンパ瘻 (2)
メニエール病 「中耳加圧治療」 (2)
APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
梨状筋症候群 (2)
頚椎症・ストレートネック (1)
肩・肩甲骨・背中・手足の痛み (4)
トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
┗  女性化乳房症(男性) (1)
無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
神経疾患(脊磁計) (1)
脊髄刺激療法(SCS) (2)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
ヘルプマーク (3)
不定愁訴 (5)
インフルエンザ (1)
ドクターショッピング(一部のみ) (8)
コメント受付中断のお知らせ (2)
プライベート (5)
ひとりごと (4)
12月は自分の生き方を振り返る (4)
命とは生きるとは (6)
年末・年始の感謝とご挨拶 (12)
ごあいさつ (1)