国民の1~2割が抱える慢性の痛みをチーム診療で緩和 と脳脊髄液減少症による慢性の痛み

2018年04月26日
慢性疼痛
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慢性疼痛(とうつう)に、多職種によるチームで診療する医療機関のニュースがありました。

脳脊髄液減少症を発症すると

頭痛・頭皮痛・眼痛・鼻痛・顔面痛・耳痛・歯痛・歯茎痛・舌痛・喉頭痛・顎関節痛 

頚部痛・肩痛・胸痛・心臓痛・背部痛・胃痛・内臓痛・下腹痛・腰痛・臀部痛

四肢痛・関節痛など、全身に痛みの症状が出て

痛みのデパートと言われるほど多岐にわたり慢性的な痛みに苦しめられます。

それらの痛みに対して鎮痛剤の効果は乏しく患者にとっては、切実な問題であり

脳脊髄液減少症による慢性的な痛みに関しても

多職種によるチーム医療が望まれます。


国民の1~2割が抱える慢性の痛み、チーム診療で緩和

2018年4月23日 日本経済新聞(NIKKEI STYLE)
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO29631850Q8A420C1TCC000?channel=DF130120166089


腰痛や関節痛、けがによる痛みなどが3カ月以上続く「慢性疼痛(とうつう)」は、

家事、学業など日常生活に悪影響を与える。

国民の1~2割がこうした痛みを抱えているとみられ、

心理的な要因など身体的なもの以外が関係することも多い。

そのため医師だけでなく、

臨床心理士や理学療法士など多職種で診療する医療機関が増えてきている。


中部地方に住む40代の主婦、山田綾子さん(仮名)は

4年前から全身の痛みで家事ができず、終日横になっている状態が続いた。

原因は分からず、いくつもの病院に通って薬を処方されても改善しなかった。


そんな山田さんは2007年に愛知医科大学(愛知県長久手市)の「学際的痛みセンター」を受診。

同センターは02年に日本で初めて創設された総合的な痛みの診療・研究施設

牛田享宏センター長は

「整形外科、麻酔科、精神科、歯科の各医師と看護師、臨床心理士、理学療法士によるチーム医療で、

併任が多い他の病院と違って多くのスタッフが常勤なのが特徴」と解説する。


山田さんを診察した松原貴子客員教授(現・神戸学院大学教授)は

「活動的な人なので、運動を組み込んだ治療法が向く」と判断。

心理療法の一つである認知行動療法の理論を採り入れた運動療法を選択した。


「この治療法のポイントは治療のゴール(目標)とプログラムを自分で決めること」と松原客員教授。

山田さんはゴールとして「家事ができるようになる」と「趣味のトレッキングを再開する」の2つを設定。

食事の配膳から始め、2カ月目に洗濯物の取り込みを加えるなど少しずつできることを増やしていき、

3カ月目には調理ができるまでになった。


慢性疼痛の患者は活動しすぎる人と、逆に活動しなさすぎの人が多いという。

山田さんは活動量が少なすぎたため「活動量を徐々に増やして痛みのリスクが少ない、

程よい活動量を見つけるのが狙いだった」(松原客員教授)という。

その結果、痛みの程度を示す値が初診時に比べ4分の1に低下。

夫とトレッキングに行くまでに回復した。


■思考を前向きに

慢性疼痛には、帯状疱疹(ほうしん)後の神経痛や、

脊髄の障害で神経が異常に興奮することで起こる神経障害性のほか、

線維筋痛症など原因が分からない疾患による痛みなど様々な疾患によるものがある。

重症患者の中には心理的要因が強く影響している患者もいる。


「魔法のような特効薬はない」という同センターの精神科医、西原真理教授は

「『痛みはあるけれど、色々なことに挑戦したい』というように

前向きな思考にシフトさせるのが精神科医の役割」という。


大阪大学病院(大阪府吹田市)の疼痛医療センターでは初診患者に

医師、リハビリの専門職、臨床心理士が面談。

医師が痛みの部位や程度、頻度などを問診。

理学療法士や作業療法士は生活や仕事の状況を聞き取ったり歩行など体の動きを見たりする。

臨床心理士は精神面を中心に睡眠の状況やストレスの程度を聞き取る。

そのうえでこれらの専門職が原因を議論する。


同大学大学院医学系研究科の柴田政彦教授(疼痛医学)は

「けがなどが治っても痛みが続く場合は家族関係や仕事上のストレスなどが

背後に隠れているケースが少なくない」と指摘。

多職種で原因を議論するのは「身体的以外の要因を見つけ出して治療につなげるのが狙い」という。


■患者増受け対策

「患者は痛みを積極的に医療者に訴えるべきだ」という考えが強い欧米諸国には

専門のセンターが多いが、

「痛みは我慢するのが美徳」と考えがちな日本では普及が遅れてきた。

それでも患者の増加を受けて対策が動き始めた。


厚生労働省の検討会は10年、

(1)医療体制の構築

(2)医療者の教育と国民への啓発

(3)情報提供、相談体制の充実――などを提言。

医学部教育の指針となる「医学教育モデル・コア・カリキュラム」は

16年度改訂版で慢性疼痛に関する内容を拡充した。

18年3月には関連学会などによる治療ガイドラインも完成した。


認定NPO法人「いたみ医学研究情報センター」(いたみラボ)は

設立した11年から電話相談窓口(電話0561・57・3000、平日の午前9時~午後5時)を開設し、

これまで約2800件の相談に対応した。


同年には愛知医大の牛田センター長を中心に10の大学病院が連携する

「痛みセンター連絡協議会」が立ち上がった。

所属機関は約20施設に増え、

「慢性の痛み政策ホームページ」(http://www.paincenter.jp/businessguide.html)で紹介している。


■慢性疼痛 脳内の神経が変化し持続

痛みが慢性化するメカニズムは脳科学の進歩で明らかになってきた。

短期間で消失する急性の痛みは、けがなどによって生じる痛み成分が

末梢(まっしょう)神経を刺激するため起き、病巣や炎症などが治れば鎮まる。

慢性の痛みは苦痛に関わる脳内の神経回路が変化して

苦痛が持続的に生じやすくなるために起き、

病巣や炎症などが無くなっても痛みが消えないという。


慢性疼痛の分類

①一次性(原発性)慢性疼痛
 線維筋痛症・原因不明なものが多い

②がん性疼痛
 腫瘍による直接的痛みと抗がん剤なと治療による間接的痛み

③術後痛、外傷後疼痛
 手術や外傷による持続する痛み

④神経障害性疼痛
 坐骨神経痛など神経の圧迫や損傷によって起きる

⑤頭痛、口腔顔面痛
 偏頭痛、緊張性頭痛や顎関節症など

⑥内臓痛
 持続する炎症によるものや血管痛など

⑦筋骨格系疼痛
 腰部、膝部などの炎症や骨関節の構造的変化による痛み

(注)国際疼痛学会の提言などを基に作成


東京慈恵会医科大学(東京・港)は2014年、

痛みの機構解明と治療法の開発を目指し「痛み脳科学センター」を創設

センター長の加藤総夫教授は

「痛みは、生体に起きている何らかの異常を生体自身に伝える警告信号。

有害状況を回避して生き延びるために不可欠なメカニズムとして

進化の過程で獲得した機能だ」と指摘する。


慢性疼痛の患者の多くは「いつも痛みのことばかり考えてしまう」と訴えるが、

加藤教授は「痛みが高い優先度で患者の意識に割り込んで警告信号を発し続けるため」と説明。

そのため「治療の目標は痛みをなくすことではなく、

痛みを気にならなくすることになる」と話している。

(編集委員 木村彰)
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
学校における脳脊髄液減少症(文部科学省) (1)
子どもの脳脊髄液減少症 (10)
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┣  下痢(食事療法・運動) (2)
┣  イミダペプチド(抗疲労効果) (1)
┗  乾燥生姜(体の痛み・冷え症) (1)
糖質制限 (2)
口腔アレルギー症候群(OAS) (1)
サプリメント情報(脳脊髄液減少症) (4)
水分補給・脱水 (9)
カフェイン・アルコール (3)
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┗  寒暖差アレルギー (1)
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片頭痛 (8)
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微熱・悪寒・高熱 (1)
冷え性・体温調節機能・汗腺機能 (6)
疲労・倦怠感・易疲労 (5)
脳疲労・ブレインフォグ (9)
睡眠障害 (9)
睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
加齢黄斑変性 (2)
目の不調は脳が原因 (12)
┣  眼瞼・顔面けいれん (1)
┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
外リンパ瘻 (2)
メニエール病 「中耳加圧治療」 (2)
APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
梨状筋症候群 (2)
頚椎症・ストレートネック (1)
肩・肩甲骨・背中・手足の痛み (4)
トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
┗  女性化乳房症(男性) (1)
無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
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筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
ヘルプマーク (3)
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ドクターショッピング(一部のみ) (8)
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