「脳の老廃物」を除去するには深い睡眠が必須(脳脊髄液、グリンパティック・システム)研究結果

2019年03月17日
脳脊髄液
KM18923023_TP_V4.jpg

脳の活動と睡眠の関係性を示す新たな研究結果が明らかになった。
睡眠と脳の清掃機能の最新研究のニュースです。

脳脊髄液減少症にも関連性がある内容だと思います。



詳細は、下記のリンク先をご覧下さい。

「脳の老廃物」を除去するには、深い睡眠が必須だった:研究結果
2019.03.16 WIRED.jp
https://wired.jp/2019/03/16/sleep_removes_waste/

あなたの家族や友人のなかに、全身麻酔下の手術の末に突然の「認知障害」を

経験した高齢者がいるかもしれない。

科学学術誌『Science Anvances』で

2019年2月下旬に発表された麻酔による睡眠の最新研究によると、

こうした一時的な認知障害は、脳の清掃機能が原因のひとつである可能性を教えてくれる。


論文は「睡眠と脳の清掃機能」の関連性について詳しく追究したもので、

深い、ノンレム睡眠時にあらわれる、ゆっくりと一定した脳活動(デルタ波)と心肺活動が、

脳の老廃物排出プロセスに最も効率がよいことが実験により明らかにされている。

この知見により、睡眠不足とアルツハイマー病の関連性や、

なぜある種の麻酔が高齢者の認知障害につながるのか説明できるという。


睡眠中に“脳の清掃”をするシステム

「睡眠は脳の老廃物排出システムにおいて非常に重要です。

この研究では、深い睡眠であればあるほど効率的であることがわかりました」

と説明するのは、この論文の筆頭著者である

ロチェスター大学メディカルセンターのマイケン・ネダーガーである。

「これらの知見はまた、睡眠の質や睡眠不足が、

アルツハイマー病や認知症の発症を予測できるという根拠を、

ますます強固なものにすることでしょう」


われわれの体内には、細胞に栄養を運んだり、

細胞から排出された老廃物を運び出して処理するリンパ系がある。

脳内にもこれによく似たグリンパティック・システムと呼ばれる働きがある。


脳と脊髄には無色透明の脳脊髄液とよばれる液体が循環しており、

それは脳と脊髄の血管周囲に沿って移動しながら栄養分を分配し、老廃物を取り除く。

われわれの睡眠中には、脳内のグリア細胞の一種であるアストロサイトが縮んで隙間をつくり、

その隙間が脳脊髄液の排水溝のような役割を果たすという。

これがリンパ系のように脳内老廃物を効率よく運び出すことから、

グリア細胞とリンパ系をかけ合わせ、「グリンパティック・システム」と呼ばれるようになった。


かねて睡眠不足だったり睡眠の質が低かったりする人ほど、

アルツハイマー病の原因のひとつといわれるアミロイドβ濃度が高いという報告があり、

睡眠と老廃物除去の関連性が疑われてきた。

では、このグリンパティック・システムの清掃効率は、

睡眠の質により変化するのだろうか?


麻酔による実験から見えたこと

「ゆったりとした深い睡眠中の神経活動と同期する脳波

特に脳の前から後ろへと動く発火パターンは、

わたしたちの知る脳脊髄液の流れと一致するものです」と、

共同著者のローレン・ハブリッツ博士は説明する。

「(睡眠中の)ニューロン発火に関与する化学物質、すなわちイオンは、

浸透プロセスにおいて脳組織から体液を引っ張る助けをするようです」

“深い睡眠状態”において、老廃物排出を促すグリンパティック・システムが

最も効率的に働くことが明らかになった。

また実験では、心拍数が低くなるにつれて、

清掃効果のある脳脊髄液の流れが大きくなることも確認されている。


術後の認知障害を避けられる可能性

われわれが年齢を重ねるにつれ、深いノンレム睡眠を達成するのが

困難になることが知られていることから、

この研究結果は、加齢・睡眠の質・アルツハイマー病の強い関連性に、

臨床的な一石を投じることになるだろう。

朗報は、睡眠の質を改善させることで、グリンパティック・システムによる

清掃機能を向上させられるかもしれないということだ。


「麻酔と手術後の認知障害は大きな問題です」と、

共著者であるデンマーク・コペンハーゲン大学のトーマス・リリウス博士は語る。

「手術を受けた高齢患者のかなりの割合が術後せん妄を経験しているか、

退院時に認知障害を発症または悪化させたりするのです」


実験で使用された麻酔薬のいくつかは、

実際に臨床的に使用されるものに類似することから・・・
スポンサーサイト



気に入ったらシェア!

のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
学校における脳脊髄液減少症(文部科学省) (1)
子どもの脳脊髄液減少症 (10)
起立性調節障害 (6)
体位性頻脈症候群(POTS) (5)
HSC(ハイリーセンシティブチャイルド) (3)
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン) (1)
障害年金 (9)
交通事故損害(書籍) (1)
自賠責保険 (2)
マイナンバーカード (1)
脳脊髄液減少症(news) (30)
脳脊髄液減少症(研究) (7)
脳脊髄液減少症(患者) (36)
脳脊髄液減少症(芸能人) (4)
脳脊髄液 (21)
新型コロナウイルス (37)
新型コロナウイルス後遺症 (5)
宇宙飛行士と脳脊髄液の関連 (9)
脳神経 (16)
慢性硬膜下血腫 (2)
医療news (33)
医療機器 (7)
整骨院・整体院・カイロプラクティック事故 (1)
書籍 (4)
健康機器 (1)
サプリメント・健康食品 (7)
医薬品news (20)
┣  薬剤性ジストニア (1)
┣  ベンゾジアゼピン系受容体作動薬 (4)
┣  ベンゾジアゼピン離脱症候群 (1)
┣  リリカ(鎮痛薬) プレガバリン (3)
┣  デパス(向精神薬) (2)
┣  レンドルミン(睡眠薬) (1)
┣  モーラステープ(光線過敏症) (1)
┗  タリージェ(疼痛治療薬) (2)
社会news (8)
朝日 健康・医療フォーラム2019 (4)
脳脊髄液減少症の問題点 (7)
厚生労働省認可病院の現状 (1)
患者の体験による発症原因と症状 (5)
検査方法(熱海病院の参考例) (1)
保存的療法(初期段階治療) (1)
国際医療福祉大学熱海病院にて診断確定 (3)
ブラッドパッチ治療後の安静期間と始動 (2)
┗  ブラッドパッチ治療後の腰痛 (1)
ブラッドパッチ治療後の症状 (24)
アートセレブ(人工髄液)1回治療 (5)
経過観察と苦悩 (35)
心の葛藤 (11)
経済的困難の苦悩 (3)
生活不活発病(廃用症候群) (2)
┗  介護用品が必要となった日常生活 (1)
リハビリ(前半) (14)
リハビリ(後半) (10)
リハビリのまとめ(完結) (1)
リハビリ+α (10)
社会復帰への第一歩 (1)
運動リハビリ(運動療法) (16)
┣  家事はリハビリに最適 (1)
┣  水中ウォーキングの注意点 (1)
┣  イメージトレーニング (1)
┣  体幹スロートレーニング (1)
┣  セロトニン分泌(リズム運動) (2)
┣  エンドルフィン分泌(音楽療法) (2)
┣  デュアルタスク(脳疲労) (1)
┣  体水分循環(頭痛・疲労倦怠感・むくみ) (1)
┣  インターバル速歩(脳疲労・疲労倦怠感) (1)
┣  スロージョギング (1)
┗  ヨガ・太極拳 (3)
サプリメントより食事内容(質)の大切さ (12)
┣  食事療法(アミノ酸・たんぱく質) (2)
┣  アミノ酸・炭酸水・クエン酸・ミネラル (2)
┣  腸内細菌(脳腸相関) (3)
┣  下痢(食事療法・運動) (2)
┣  イミダペプチド(抗疲労効果) (1)
┗  乾燥生姜(体の痛み・冷え症) (1)
糖質制限 (2)
口腔アレルギー症候群(OAS) (1)
サプリメント情報(脳脊髄液減少症) (4)
水分補給・脱水 (9)
カフェイン・アルコール (3)
五苓散の利水効果 (1)
パソプレッシンホルモン(尿量の調整) (1)
天気・気圧・湿度の影響 (8)
気象病・天気痛 (5)
花粉症 (4)
┣  光線過敏症 (1)
┗  寒暖差アレルギー (1)
化学物質過敏症・電磁波過敏症 (7)
慢性連日性頭痛・目の奥の痛み (9)
起立性頭痛 (2)
片頭痛 (8)
労作性頭痛 (1)
耳の冷えによる機能性頭痛 (1)
後頭部と耳の後ろが痛い大後頭神経痛 (1)
頭部アロディニア (2)
┗  頭部抜け毛・白髪・皮膚乾燥 (1)
ベル麻痺 (1)
石灰化上皮腫 (1)
自律神経 (5)
動悸・手の振るえ(振戦)チック症状  (2)
心臓・動脈硬化・スモールハート (1)
高血圧 (3)
微熱・悪寒・高熱 (1)
冷え性・体温調節機能・汗腺機能 (6)
疲労・倦怠感・易疲労 (5)
脳疲労・ブレインフォグ (9)
睡眠障害 (9)
睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
加齢黄斑変性 (2)
目の不調は脳が原因 (12)
┣  眼瞼・顔面けいれん (1)
┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
外リンパ瘻 (2)
メニエール病 「中耳加圧治療」 (2)
APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
梨状筋症候群 (2)
頚椎症・ストレートネック (1)
肩・肩甲骨・背中・手足の痛み (4)
トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
┗  女性化乳房症(男性) (1)
無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
神経疾患(脊磁計) (1)
脊髄刺激療法(SCS) (2)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
ヘルプマーク (3)
不定愁訴 (5)
インフルエンザ (1)
ドクターショッピング(一部のみ) (8)
コメント受付中断のお知らせ (2)
プライベート (5)
ひとりごと (4)
12月は自分の生き方を振り返る (4)
命とは生きるとは (6)
年末・年始の感謝とご挨拶 (12)
ごあいさつ (1)