近親者間暴力の被害女性に多い脳損傷 認識進まず隠れた問題に

2019年05月02日
外傷性脳損傷
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近親者間暴力は、閉鎖的な空間で起きている。
外傷性脳損傷を『目に見えない病気』なら、
被害女性は、これまで『見えない患者』だった。

近親者間暴力の被害女性に多い脳損傷 認識進まず隠れた問題に
2019/05/01 Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/26987

外傷性脳損傷(TBI)と聞けば、
ほとんどの人はすぐに全米プロフットボールリーグ(NFL)の選手や交通事故、
ひどい転落事故などを思い浮かべるはずだ。
しかし、全く認識されず治療もされていないある問題が世界中でまん延している。
それは近親者間暴力だ。

近親者間暴力は女性に対する暴力の中でも世界で最も一般的なもので、
15歳以上の女性のうち身体的・性的な近親者間暴力を経験している人は
3人に1人近くいる。
この問題は、全ての社会経済・宗教・文化的グループに共通し、
あらゆる状況で起きるものだ。

驚くことに、近親者間暴力によって負う損傷の最大90%が頭や顔、首に対するものだ。
また、相談・臨床心理学ジャーナル(Journal of Consulting and Clinical Psychology)に
2003年に掲載された論文によると、
近親者間暴力を経験したことがある女性の75%が
少なくとも1つの外傷性脳損傷を負い、
50%近くは複数の外傷性脳損傷を経験していた。

近親者間暴力を経験する女性が、外傷性脳損傷を抱える人と同様の症状である
「集中力や記憶、頭痛、鬱(うつ)、不安、疲労、睡眠」などの
問題を報告していることは驚きではない。

ハーバード・メディカル・スクール助教のイブ・バレラ博士は、
自身のデータから推定すると「近親者間暴力に関連した
外傷性脳損傷を抱える女性の数は、
軍隊とNFLが報告している外傷性脳損傷や脳振とうの数を合わせても全く及ばない」と述べた。
「深刻な身体的暴力を受ける女性の年間推定数が320万人なので、
160万人の女性が近親者間暴力に関連した
外傷性脳損傷を繰り返し経験していると推測される。
軍隊やNFLで報告される外傷性脳損傷の数は、
年間計それぞれ1万8000件と281件だ」

バレラ博士は、こうした人口集団の全てについて
さらに調査を重ねる必要があると示唆する一方、
スポーツ選手や軍関係者における外傷性脳損傷の研究は増えているのに、
近親者間暴力に関連した外傷性脳損傷について発表された画像研究は
わずか2つしかないと指摘した。
この2つはどちらも、バレラ博士のものだ。

複雑な背景
この問題が理解しづらい原因は脳損傷に関する研究不足だけではなく、
女性に関する研究が全体的に不足し、
脳損傷における性の違いが極端に過小評価されていることなど
複数の交絡因子が影響している。
また近親者間暴力に苦しむ女性は、パートナーへの恐怖、
家庭内暴力(DV)に関連した社会的スティグマ、
日々の生活におけるリソース不足などから調査に参加できないことが多い。

近親者間暴力は、全ての社会経済階層に影響を与えている。
しかし、コミュニティーの健康改善に取り組む
非営利組織(NPO)プリベンション・インスティテュート(Prevention Institute)によると、
リスク要素は多面的だ。
それにより、ケアや調査へのリソースは非常に限定されアクセスもしづらい。
またDVは閉鎖的な空間で起きるため、他者の家で起きることへの関与を
ためらう人が多い。

女性の脳損傷問題に取り組むNPO、ピンク・コンカッションズ
(PINK Concussions)の創業者で常任理事のキャサリン・スネデカーは
「脳損傷が現代の『目に見えない病気』なら、
女性はこれまで見えない患者だった」と述べた。

「私たちは過去5年、女性スポーツ選手や退役軍人が抱える
脳損傷問題への意識を向上させてきた。
しかし、近親者間暴力に苦しむ目に見えない女性たちは、
全ての社会経済グループにおいてそれよりもはるかに多くの脳損傷を繰り返し、
問題は隠れたままだ」(スネデカー)

スネデカーの主張はデータからも証明されている。
トロント大学後天的脳損傷研究所のハリナ・ハーグは「仮に一部が大げさに推定されていて、
近親者間暴力を経験した女性の50%しか外傷性脳損傷を経験しないとしても、
その数は8人に1人で乳がんと同じ値だ。
それにもかかわらず、この分野での既存の知識や研究は非常に少ない」と述べている。

希望の兆し
反復的な近親者間暴力と外傷性脳損傷がもたらす悪影響に関する研究は
非常に少ないが、研究者の数は世界中で増えている。
また一般人の間では、原因がスポーツか戦闘かにかかわらず、
目に見えない損傷は深刻で危険だという意識が高まっている。
次のステップは、近親者間暴力に関連した外傷性脳損傷を
克服した女性に対しても同様の認識を普及させることだ。

心の健康に関連した取り組みが増えるにつれ、
近親者間暴力に対するスティグマや不名誉との闘いも、
全ての宗教・人種・社会経済階層のコミュニティーの中で少しずつ進展している。
こうした取り組みには、コミュニティー労働者や救護施設の従業員、
医療従事者を訓練して外傷性脳損傷の兆候を早期に認識することに加え、
トラウマと関係がある認知問題や振る舞いを見せる女性に対しては
外傷性脳損傷の兆候を探すことが含まれる。

バレラ博士は、警察や裁判官を教育することで、
女性やその子どもの生活に大きな変化がもたらされるのではないかと期待している。

「初期対応者と司法職員が近親者間暴力に関連した外傷性脳損傷について尋ね、
認識できるようにすれば、
女性の振る舞いは閉鎖された空間で外傷性脳損傷が生じたことによるものと解釈され、
単に『普通ではない』『非協力的』と思われないかもしれない。
こう解釈されることで、女性は適切なケアと法的判断を受けることができるだろう」(バレラ)
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
学校における脳脊髄液減少症(文部科学省) (1)
子どもの脳脊髄液減少症 (10)
起立性調節障害 (6)
体位性頻脈症候群(POTS) (5)
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HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン) (1)
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┗  頭部抜け毛・白髪・皮膚乾燥 (1)
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石灰化上皮腫 (1)
自律神経 (5)
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心臓・動脈硬化・スモールハート (1)
高血圧 (3)
微熱・悪寒・高熱 (1)
冷え性・体温調節機能・汗腺機能 (6)
疲労・倦怠感・易疲労 (5)
脳疲労・ブレインフォグ (9)
睡眠障害 (9)
睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
加齢黄斑変性 (2)
目の不調は脳が原因 (12)
┣  眼瞼・顔面けいれん (1)
┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
外リンパ瘻 (2)
メニエール病 「中耳加圧治療」 (2)
APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
梨状筋症候群 (2)
頚椎症・ストレートネック (1)
肩・肩甲骨・背中・手足の痛み (4)
トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
┗  女性化乳房症(男性) (1)
無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
神経疾患(脊磁計) (1)
脊髄刺激療法(SCS) (2)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
ヘルプマーク (3)
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