頭部打撲が多い…なぜ認知症発症リスクが高いと言われるのか

2019年05月14日
認知症・認知障害・アルツハイマー病
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脳のゴミ出しのシステムグリアリンパシステム(グリンパティック・システム)
最近では脳表面を覆う硬膜内にリンパ管が見つかったそうです。
グリンパティック・システム脳脊髄液減少症や認知症発症リスクなど
多くの疾患に関与し、また重要な働きをしていることが伺えます。

頭部打撲が多いとなぜ認知症発症リスクが高いと言われるか
2019年5月14日 日刊ゲンダイ
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/253788

日本の認知症患者数は6年後には予備群も含め約1300万人に達するという。
うち4万人弱は64歳以下の若年性認知症。
その原因のひとつとされるのがスポーツによる慢性頭部障害だ。
米国ではアメフト選手の認知症発症率が一般男性の19倍も高いことが社会問題化。
同様な懸念がボクサーやサッカー、ラグビー選手などへと広がっている。
なぜ慢性頭部障害は認知症リスクを高めるのか?
放射線医学総合研究所・脳機能イメージング研究部の樋口真人部長に聞いた。

認知症には、いくつかのタイプがある。
アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などだ。
最も多いのがアルツハイマー病で全体の7割。
若年性認知症に限れば、脳血管性認知症、アルツハイマー病、頭部外傷の順に多い。

認知症の原因は、いわゆる脳のゴミの蓄積にある。
アルツハイマー病では最初にタウタンパク質がたまり、
次いでアミロイドβ(Aβ)というタンパク質が蓄積する。
レビー小体型の場合は、αシヌクレインが増えていく。
脳血管性認知症は脳卒中が引き金になるが、アルツハイマー病の合併が多く、
同じように脳のゴミの蓄積が見られる。
たまった脳のゴミが脳神経を障害し、記憶力や判断力、理解力などの認知機能を低下させ、
日常生活に支障をきたすのだ。

他の細胞なら失っても再生することがある。
しかし、再生が難しい脳の神経細胞はいったんダメージを受けると元には戻らない。
そのため、認知症を防ぐにはダメージの原因となる
脳のゴミの蓄積を少なくすることが重要だ。

では、脳内のゴミの蓄積はどうすれば減らせるのか。
まずは脳のゴミ出し機能を維持することだ。

「脳のゴミ出しのシステムは長い間ナゾでしたが、徐々に明らかになっています。
例えば、脳血管に沿う形で脳脊髄液と間質液が流れています。
両者は絶えず交換されることで老廃物を間質から脳脊髄液へと排出しています。
これをグリアリンパシステムと言います。
最近では脳表面を覆う硬膜内にリンパ管が見つかりました
これらにより過剰なAβやタウタンパク質が排出されていると言われているのです」

■脳のゴミ出し機能が壊れる
実際、Aβを過剰につくり出すマウスは硬膜内リンパが壊れると
記憶をつかさどる脳の海馬にAβが沈着することがわかっている。
同様の報告が複数あることから硬膜内リンパ管もまた異常タンパク質の排出に
重要な役割を果たしている可能性が高い。

つまり、頭部にダメージを受けて脳表面を覆う硬膜内リンパ管が壊れたりつぶれたりすると
脳内のゴミが行き場を失う
ことになる。
脳卒中を起こして脳内の血管の一部が壊死したときも同様で、
行き場を失った脳内のゴミはどんどんたまり、
脳神経細胞を殺していく。そんな構図が見えてくるのだ。

その意味では頭部にくり返しパンチを受けるボクサーに
「ボクサー脳症」と呼ばれる認知症やパーキンソン病に似た症状が出たり、
それを放っておくと認知症、パーキンソン病を発症することも納得がいく。

米国サッカー協会が2015年から10歳以下の子どものヘディングを禁止し、
11~13歳以下の子どもの練習中のヘディング回数を制限している。
これは賢明な判断かもしれない。

「忘れてならないのは、睡眠もまた脳内の異常なタンパク質の排出に関わっていることです。
実際、アルツハイマー型認知症の原因とされるAβは脳間質液中の濃度が
睡眠のサイクルに合わせて日内変動していることが報告されています」

アルツハイマー病を発症した実験用マウスの睡眠を数時間阻害しただけで
脳間質のAβが増加することや長期睡眠を阻害すると
アルツハイマー病の特徴とされる老人斑(Aβの塊)が促進されることが報告されている。

では、睡眠中に脳の中では何が起こっているのか?

「起きている間に蓄積した脳のゴミ(老廃物)は睡眠のなかでも
とくに深い眠りに当たるノンレム睡眠時に脳が縮小することで神経細胞外のスペースが拡張、
Aβや過剰なタウタンパク質などが流れやすくなっていることが報告されたのです。
つまり、ノンレム睡眠が多い質の高い睡眠を適度に取る人の脳内のゴミは除去されやすく、
そうでない人のゴミはどんどんたまっていくことが推測されているのです」

では浅い眠りといわれるレム睡眠は脳内のゴミ出しに関わっていないのだろうか?

実は昨年健康な人を対象にした睡眠パターンと認知症との相関を調査した
前向き研究が発表された。
それによると、レム睡眠が少ないことが認知症の危険因子であることが報告されている。

いずれにせよ、十分な睡眠が認知症の予防になりうるのだ。

認知症を予防するにはそのリスクが高い病気を予防することが重要だ。

糖尿病は認知症罹患リスクを約2倍にし、
中年期の脂質異常症はそのリスクを2~3倍に押し上げる。
うつ病や難聴などにも注意が必要だ。
それと同じくらい頭を打たず、よく寝て、病気にならないことが肝要だ。
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
学校における脳脊髄液減少症(文部科学省) (1)
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睡眠障害 (9)
睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
加齢黄斑変性 (2)
目の不調は脳が原因 (12)
┣  眼瞼・顔面けいれん (1)
┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
外リンパ瘻 (2)
メニエール病 「中耳加圧治療」 (2)
APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
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頚椎症・ストレートネック (1)
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トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
┗  女性化乳房症(男性) (1)
無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
神経疾患(脊磁計) (1)
脊髄刺激療法(SCS) (2)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
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