頻繁な胃もたれで楽しく食事ができない…原因は「機能性ディスペプシア」かも

2019年05月14日
機能性ディスペプシア
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機能性ディスペプシアとは
「胃やみぞおち付近の不快な症状がありながら、
炎症や潰瘍、腫瘍などはっきりとした異常が見つからない病気」を指します。
脳脊髄液減少症を発症すると機能性ディスペプシアと類似した症状が出ます。

頻繁な胃もたれで楽しく食事ができない…原因は「機能性ディスペプシア」かも
5/14 Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190514-00010000-medical-sctch&p=1

「もたれ」や「痛み」といった上腹部の症状は、日本人の4人に1人が
月に2回以上感じているとされていて、非常にありふれたものです。
しかしながら、その症状が慢性的に続き、とても不快であると感じるときに
「機能性ディスペプシア」と診断されます。
症状があると、食事がおいしく食べられないこともあり、
患者さんの生活の質(QOL)を大きく低下させてしまいます。
【横浜市立大学医学部医学教育学主任教授・稲森正彦/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇食べると必ず胃もたれ…年のせい?
「昔からおなかが弱かったのですが、最近は年のせいか、
食べるとかならず胃もたれがするので、たくさん食べられなくなりました。
とくに脂っこい物、揚げ物なんかを食べると、そのあと必ず胃もたれがするので、
食べないようにしているのですが……」。
60代の男性患者、Aさんは、外来でおっしゃいます。

小柄でやせ型のAさんは「症状が出るようになってから、
さらに食べることを楽しめなくなった」といいます。

内視鏡検査を行いましたが、逆流性食道炎や潰瘍、がんなどの病気は見られません。
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の検査もしましたが、ピロリ菌は検出されず陰性でした。
にもかかわらず頻繁に胃もたれなどの自覚症状があることから、
機能性ディスペプシアと診断しました。

◇最近わかってきた病気
機能性ディスペプシアは、最近疾患概念が確立した病気の1つです。
「胃やみぞおち付近の不快な症状がありながら、
炎症や潰瘍、腫瘍などはっきりとした異常が見つからない病気」を指します。
世界的にはNUD(ノンアルサー・ディスペプシア=潰瘍のないディスペプシア)
と呼ばれていた時期もありました。
わが国では古くから教科書に記載されていた神経性胃炎、胃けいれんという病名も、
機能性ディスペプシアに近い病気と考えられています。

日本人は最近までピロリ菌の感染率が高かったため、
内視鏡検査をすると慢性胃炎がよく見つかりました。
また健康診断で胃バリウム検査が広く行われていたため、
その際に胃下垂が見つかることがよくありました。
これらの現象と消化器症状が結び付けられて慢性胃炎や胃下垂と診断されていた方の中に、
実は機能性ディスペプシアだった方が混在していたと考えられています。
他の消化管の病気と異なり、機能性ディスペプシアはいつの時代も
一定の割合で発生するのではないかという説もあります。

◇多様な症状
機能性ディスペプシアの患者さんは多種多様な消化器症状を訴えることが知られていますが、
世界中の研究者が集まって議論して作成した胃腸の機能性疾患の
世界基準「Rome IV」の中で、典型的な症状が診断基準として示されています。
その中で特に強調されている症状は4つあります。

・1番目は「つらい食後のもたれ」。これは非常にわかりやすいかと思います。
・2番目は「食事開始前に予想したより少ない量の食べ物で胃が一杯になるように感じて、
 それ以上食べられなくなる感じ=早期飽満感(ほうまんかん)」というものです。
 これは日本人の感覚では理解しにくいものかと思いますが、
 簡単に訳せば、「食欲不振」ということで良いかと思います。
・3番目は「みぞおち(心窩<しんか>部)の痛み」で、これもわかりやすいかと思います。
・4番目は「みぞおちの焼ける感じ(灼熱<しゃくねつ>感)」です。
 患者さんで時々これをおっしゃる方もいらっしゃいます。

上の2つの症状が強い方を「もたれ型」、
下の2つの症状が強い方を「腹痛型」とすることもありますが、
症状が混在している方も多くいます。

◇原因は1つじゃない?
機能性ディスペプシアの症状はなぜ起こるのでしょうか。
原因として疑われているものはいくつかあります。
1つは胃酸が症状を起こしているのではないかということです。
胃液の中には塩酸が含まれています。
試験的に食道、胃、十二指腸といった消化管に胃酸と同じ濃度の塩酸を投与すると
消化器の不快感や痛みなどの症状を引き起こすことが知られています。
また、患者さんの中で胃酸分泌を抑制する薬物によって
症状が軽減する方が一定の割合でいらっしゃいます。
これらが根拠となって“胃酸犯人説”を唱える医師、研究者もいます。
しかし、それだけでは説明のつかないことも多々あります。

考えられる理由の2つ目は、消化管の運動異常です。
「胃もたれ」という症状が、胃から食べ物が出ていく速度が遅れることを連想させるため、
胃の排出能の低下が原因ではないかと考えられていた時期もありました。
ですが、機能性ディスペプシアの方の一部にしか、遅れが認められないことがわかっています。
胃の排出能低下とは別に、食べ物が胃に入ってきたときの胃のふくらみ方が悪いという
運動異常もあると考えられています。
胃の中にバロスタットという風船を入れる検査をすると、
「もたれ型」の一部の患者さんでふくらみが悪いことがわかっています。
しかし、この説でも、すべての患者さんを説明するには至っていません。

その他、ピロリ菌感染、消化管の知覚過敏、十二指腸の微小な炎症、
心理社会的因子――なども疑われていますが、どれも決め手に欠けています。
このため、現状では、機能性ディスペプシア自体が
「さまざまな原因によって起こるものの集合体」ではないかと理解されています。

◇治療でQOLが改善
機能性ディスペプシアはなぜ治療しなくてはならないのでしょうか。
その理由としては主に2つの説明がされています。
まず患者さんの身体的、精神的、社会的QOLが、
医療者を含む周囲の人が想像するより低下していて、
治療により回復する事が挙げられています。
2つの目の理由としては、さまざまな年代の方が罹患(りかん)していて、
中には学業や就労に支障をきたしているケースもあります。
「治療介入することで社会全体の経済的損失を最小限にできる」という研究があり、
その点からも治療が勧められています。

◇今のところ「特効薬」はなし
機能性ディスペプシアの治療でまずすべきことは、生活習慣の改善です。
禁酒・禁煙・暴飲暴食を避けることの他に、
患者さんによっては日記のようなものをつけてもらい、
食事内容や生活習慣と症状との関連を客観的にみることを勧めています。
それにより苦手な食べ物、変えた方が良い食習慣がわかることがあります。

食べるときに胃もたれの症状が出ることを心配しすぎてしまう方もいらっしゃいます。
患者さんに対しては「食べていけないものはありませんが、
その量やタイミングの問題があるかもしれません。」とお話しするようにしています。

薬物治療では、残念ながら現在、どのような人にも効く「特効薬」と呼べる薬はありません。
随伴する症状に応じて、胃酸分泌を抑制する効果の高い
「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」と呼ばれる薬剤
▽消化管運動を調節する薬剤▽漢方薬▽抗うつ薬、抗不安薬――などが適宜用いられます。

機能性ディスペプシアという病名に対して治験などの審査を受けて承認されている薬剤は、
我が国で「アコチアミド(一般名)」というお薬のみです。
ただし、全員に対して効果があるわけでなく、
治療の適応となる症状は食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感に限られています。
また、処方に先立って胃のバリウム検査や内視鏡検査を行い、
がんや潰瘍などがないことを確認してから投与することが求められています。
その後は症状の経過により薬物投与を継続する事もありますが、
薬による治療と同時に、生活習慣を改善することで、
維持療法が必要なくなる方もいらっしゃいます。

食後の胃痛や胃もたれに悩んでいる方がいましたら、
一度かかりつけ医や消化器内科などに相談してみてください。
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
学校における脳脊髄液減少症(文部科学省) (1)
子どもの脳脊髄液減少症 (10)
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口腔アレルギー症候群(OAS) (1)
サプリメント情報(脳脊髄液減少症) (4)
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カフェイン・アルコール (3)
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気象病・天気痛 (5)
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┗  寒暖差アレルギー (1)
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起立性頭痛 (2)
片頭痛 (8)
労作性頭痛 (1)
耳の冷えによる機能性頭痛 (1)
後頭部と耳の後ろが痛い大後頭神経痛 (1)
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┗  頭部抜け毛・白髪・皮膚乾燥 (1)
ベル麻痺 (1)
石灰化上皮腫 (1)
自律神経 (5)
動悸・手の振るえ(振戦)チック症状  (2)
心臓・動脈硬化・スモールハート (1)
高血圧 (3)
微熱・悪寒・高熱 (1)
冷え性・体温調節機能・汗腺機能 (6)
疲労・倦怠感・易疲労 (5)
脳疲労・ブレインフォグ (9)
睡眠障害 (9)
睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
加齢黄斑変性 (2)
目の不調は脳が原因 (12)
┣  眼瞼・顔面けいれん (1)
┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
外リンパ瘻 (2)
メニエール病 「中耳加圧治療」 (2)
APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
梨状筋症候群 (2)
頚椎症・ストレートネック (1)
肩・肩甲骨・背中・手足の痛み (4)
トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
┗  女性化乳房症(男性) (1)
無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
神経疾患(脊磁計) (1)
脊髄刺激療法(SCS) (2)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
ヘルプマーク (3)
不定愁訴 (5)
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