突然生まれた病気“線維筋痛症”と大ヒット鎮痛剤「プレガバリン」に疑惑…根拠不明、服用に危険性指摘

2019年08月19日
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症
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線維筋痛症に関するニュースがありました。

突然生まれた病気“線維筋痛症”と大ヒット鎮痛剤に疑惑…根拠不明、服用に危険性指摘
2019.08.19 Business Journal
https://biz-journal.jp/2019/08/post_114700.html

鎮痛剤(痛み止めの薬)にお世話になったことがある、という人は多いものと思います。
たとえば「ロキソニン」は代表的な鎮痛剤のひとつです。
この薬は、特許が切れたあと多くのジェネリックが発売され、
もっとも安い製品で1錠わずか5.6円になってしまいました。
最近はドラッグストアで買うこともできます。

一方、最新の鎮痛剤として、ぐんぐん売上を伸ばしているのが「プレガバリン
(一般名)で、1錠(75mg)111.5円と高価です。・・・「商品名リリカ」
医師の処方を必要とする専門医薬品ですが、
最近、売上額があらゆる分野の薬を通じて堂々の第4位にランキングされました。

この薬は、神経の異常な興奮を抑える作用があります。
当初、脳細胞の異常興奮によって起こる「てんかん」を抑える薬として開発されたものですが、
あまり脚光を浴びることはありませんでした。
ところが2008年、米国で「線維筋痛症」という“新しい病気”の治療薬としての使用が認可され、
扇動的なテレビ・コマーシャルとともに一気にベストセラーとなりました。

この薬が認可された当時の米紙ニューヨークタイムズによれば、
一部の医師はこの薬の登場を熱烈に歓迎するとしているが、
一方で、そもそも線維筋痛症という病気自体が存在しないと主張する医師も多く、
なかにはこの病気を提唱しておきながら、
あとになって自ら論文を取り下げた医師もいるとのことでした【注1】。
この薬を推奨する有名医師の多くは、製薬企業の顧問などを務めているとも報じていました。

線維筋痛症は、中年女性に多く、全身に痛みがあり、
いかなる検査でも異常が見つからないという不思議な病気です。
何年か前、日本でもこの病名がテレビで紹介されたことがあり、
翌日から全国で患者が急増したとされています。
「従来の鎮痛剤は効かない」とか、「この新薬は飲み続ける必要がある」
「神経障害による痛みによく効く」など、もっともらしい紹介もなされているのですが、
いずれも根拠は不明です。

否定派のある医師は、ニューヨークタイムズ紙のインタビューに答えて、
「この薬は患者にとって役に立つことは何もない」と断じています。
また別の医師は、「線維筋痛症というもっともらしい病名をおどろおどろしく患者に告げると、
ますます症状が悪化する。
現場の医師が病気をつくり出しているのではないか」と述懐しています。

私自身にも似たような経験があります。他院で線維筋痛症と診断され、
同薬の処方を受けている人が少なからずいて、
なかには絶対に服用をやめてはいけないと告げられている人もいます。
このような人たちに対し、痛みの多くは精神的なものであり、
リハビリなどに励むことで自然に治っていくことをしっかり説明すると、
例外なく症状は改善し、服用をやめることができるのです。

継続的な服用に注意喚起
今まで聞いたこともなかった病気が突然有名になり、
しかも該当者が続々現れるということ自体、いかにも不自然です。
この薬については、偽薬(プラセボ)と比べると
あきらかな効果が認められると結論した論文は多いのですが、
知りたいのは、ロキソニンなど昔からある鎮痛剤に比べて有用なのかということです。
【注2】は、その効果を他の鎮痛剤と比較した論文ですが、
対象となった患者は腰痛を訴える人たちで、
結論は従来の薬との間で効果にまったく差がなかったというものでした。

脊柱管狭窄症という病気があります。
背骨の変形で神経が圧迫され、腰痛などを起こすというものですが、
この薬が神経の痛みに本当に有効なのであれば、
このような症状にこそよく効くはずです。
しかし患者を2群に分け、一方に同薬を、他方にプラセボを飲ませたところ、
やはり効果に違いは認められなかったそうです【注3】。

つい最近、ニューヨークタイムズ紙は再びこの問題を取り上げ、
習慣性があること、突然やめると禁断症状が出ること、
長く飲み続けた場合の副作用がわからないこと、
など問題が多すぎるにもかかわらず、
医師が使い続けていることに疑問を呈していました。

(文=岡田正彦/新潟大学名誉教授)

参考文献

【注1】Berenson A, Drug approved, is disease real? The New York Times JAN 14, 2008.

【注2】Enthoven WTM, et al., Non-steroidal anti-inflammatory drugs for chronic low back pain. Cochrane Database Syst Rev 10; 2: CD012087, 2016.

【注3】Markman JD, et al., Double-blind, randomized, controlled, crossover trial of pregabalin for neurogenic claudication. Neurology. 84: 265-272, 2015.

【注4】Brody JE, Millions take gabapentin for pain. but there’s scant evidence it works. New York Times, May 20, 2019.
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
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加齢黄斑変性 (2)
目の不調は脳が原因 (12)
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┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
外リンパ瘻 (2)
メニエール病 「中耳加圧治療」 (2)
APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
梨状筋症候群 (2)
頚椎症・ストレートネック (1)
肩・肩甲骨・背中・手足の痛み (4)
トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
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無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
神経疾患(脊磁計) (1)
脊髄刺激療法(SCS) (2)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
ヘルプマーク (3)
不定愁訴 (5)
インフルエンザ (1)
ドクターショッピング(一部のみ) (8)
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