「中枢性羞明」と思いやり…心療眼科医からの提案

2019年08月22日
中枢性羞明
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脳脊髄液減少症、線慢性疲労症候群、線維筋痛症など
眼球には原因がない高度の羞明を自覚する人が少なくなく
脳の誤作動で生じることは多くの神経学者は認めていて、
「中枢性羞明」という用語も使われます。

「中枢性羞明」と思いやり…心療眼科医からの提案
2019年8月22日 読売新聞
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190726-OYTET50007/

高度で持続的な 羞明しゅうめい (まぶしさ)は、白内障などの眼球の病気ではなく、
脳の誤作動で生じている可能性が高いことを、
前回のコラム(「常に強いまぶしさを感じる…目の異常では説明できない」) で述べました。

たとえば、髄膜炎などによる髄膜刺激症状に光過敏があることは
医師なら誰でも知っている医学的な常識です。

私の外来に多い 眼瞼がんけん けいれんという病気も、
高度の光過敏を自覚している人が非常に多く、
原因は脳の「視床」の過活動だという説が有力です。

さらに調べてみると、全身に痛みを発症する線維筋痛症患者の7割が羞明を自覚し、
慢性疲労症候群、脳脊髄液減少症、パニック障害、自閉症スペクトラム障害などでも
高度の羞明を自覚する人が少なくないことが知られています。
眼球には原因がないこうした高度のまぶしさが脳の誤作動で生じることは
多くの神経学者は認めていて、「中枢性羞明」という用語も使われます。

それには視床や視床下部の誤作動といったメカニズムがあるとの説がありますが、
まだまだ科学的に証明できているわけではありません。
脳の画像診断など、随分と進歩してきてはいますが、
形の異常に表れない誤作動についての解明には限界があるのです。

メカニズムは十分わからなくても、
高度なまぶしさで日常行動ができない方々が現にいるのは事実ですし、
彼ら彼女らは学業や、仕事、日常生活で遮光レンズやサングラスを手放すことができません。

ただ、いかなる理由にせよ、「色つき眼鏡は柄が悪い、相手に失礼だからだめ」という
既成概念が 跋扈ばっこ して、
そのために退学や退職に等しい事態に事実上追い込まれたり、
日常、色つきレンズを装用する勇気が出ずに引きこもってしまったりした方が
私の患者にも少なからずいます。

ことはサングラスの使用に限りません、
たとえば視覚障害者が 白杖はくじょう を使い始める時、すごく勇気がいるそうです。
どうしても人目が気になる、みじめに思う、障害者だと思われたくないなど、
複雑な思いがあるのです。

健常者にはそういう実感は、なかなか伝わりません。
それでも、電車やバスの中で、白杖や松葉 杖づえ を使っている人に席を譲る姿は、
よく見かけられます。
日本人には元々、思いやりが備わっていることは、こういう姿からもわかります。

でも、障害は外見で見分けられるものばかりではありません。
思いやりの輪はもっと広がってもらいたいものですが、外見で見分けられないことにまで、
人々の理解を求めるには、社会全体の精神的ゆとりや、
ぎすぎすしていない空気が必要だと思います。

私どもの「NPO法人 目と心の健康相談室」では、
活動5周年を機にそういうことを市民と考えるため
「広げよう思いやりの輪・輪・輪!」と題する催しを、
9月5日(木)に東京都町田市で開きます
(入場無料、詳細は 同法人のホームページをご覧ください)。

話を色つきレンズに戻しましょう。

思いやりの強要といわれるかもしれませんが、
初めは、色つきレンズをすること自体への本人の 躊躇や
他人の理解不足で使用しにくかったものが、
いつの間にか使用することが当たり前になればよいと思うのです。
色つきレンズ用に限りませんが、「眼球使用困難」や「視覚過敏」のある人が
必要に応じて利用できるシンボルマークも提唱されています。

医療用レンズだということが、外見では見分けがつきにくいので、
眼鏡枠の角あたりに何か目立つ「医療印」のようなものをつけて、
周囲にアピールする方策はいかがでしょう。
写真は、市販のシールを、試しにサングラスの邪魔にならない所に貼ってみたイメージ画像です。

色つきはだめという既成概念を崩す誘い水になればいいと思うのですが、
読者の皆様はどうお考えになりますか。

(若倉雅登 井上眼科病院名誉院長)
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のぞみ
この記事を書いた人: のぞみ
<発症原因>
中学時にいたずらによる椅子引きで
尾骨を骨折する
原因不明の多彩な症状が現れ
寝たきり車椅子生活となる
ドクターショッピングを重ね
脳脊髄液減少症だと
診断確定したのは発症から10年後

<診断・検査・治療病院>
国際医療福祉大学熱海病院

<検査結果>
画像診断より
腰椎から複数の髄液ダダ漏れ
脳下垂・硬膜肥厚・静脈拡張
髄圧一桁・残存率一桁の所見あり
脳脊髄液減少症と診断確定

<再検査>
先進医療が実施され再検査の結果
胸椎からの髄液漏れ有り
診断基準に該当
脳脊髄液(漏出症)と診断確定

<病歴20年・治療後10年・男性>
ブラッドパッチ療法2回
アートセレブ(人工髄液)髄注1回

<治療経過>
発症から20年、治療から10年経過
診断前後の7年間は介助が必要な
寝たきり車椅子生活となりましたが
治療+自己流リハビリを重ねて
多彩な症状は消失しましたが
僅かな頭痛・倦怠感の残存症状があり
共存しながらも社会復帰に至りました
全完治まであと一歩です
新ガイドライン策定news(2018年12月~) (4)
ブラッドパッチ療法保険適用決定(2016年) (3)
┗  ブラッドパッチ療法保険適用 (2)
先進医療実施 診断基準(2012年) (1)
学校における脳脊髄液減少症(文部科学省) (1)
子どもの脳脊髄液減少症 (10)
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体位性頻脈症候群(POTS) (5)
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HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン) (1)
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ブラッドパッチ治療後の症状 (24)
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┗  寒暖差アレルギー (1)
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慢性連日性頭痛・目の奥の痛み (9)
起立性頭痛 (2)
片頭痛 (8)
労作性頭痛 (1)
耳の冷えによる機能性頭痛 (1)
後頭部と耳の後ろが痛い大後頭神経痛 (1)
頭部アロディニア (2)
┗  頭部抜け毛・白髪・皮膚乾燥 (1)
ベル麻痺 (1)
石灰化上皮腫 (1)
自律神経 (5)
動悸・手の振るえ(振戦)チック症状  (2)
心臓・動脈硬化・スモールハート (1)
高血圧 (3)
微熱・悪寒・高熱 (1)
冷え性・体温調節機能・汗腺機能 (6)
疲労・倦怠感・易疲労 (5)
脳疲労・ブレインフォグ (9)
睡眠障害 (9)
睡眠相後退(前進)症候群 (1)
不眠・過眠・ナルコレプシー(オレキシン) (9)
むずむず脚症候群 (1)
高次脳・視空間認知力低下 (1)
めまい・吐き気・動悸 (4)
眼前暗黒感のめまい (1)
光過敏・複視・霧視・残像・視力低下 (2)
緑内障 (6)
加齢黄斑変性 (2)
目の不調は脳が原因 (12)
┣  眼瞼・顔面けいれん (1)
┣  眼球使用困難症 (2)
┣  中枢性羞明 (3)
┗  アーレン症候群 (2)
聴覚過敏・車酔いとめまい (1)
耳鳴り (4)
耳菅開放症 (2)
外リンパ瘻 (2)
メニエール病 「中耳加圧治療」 (2)
APD・聴覚情報処理障害 (1)
鼻詰まり (1)
味覚 (1)
嚥下障害 (1)
非歯原性歯痛 (1)
口内炎・ヘルペス・口角炎・味覚障害 (2)
歯肉炎・親知らず抜歯・ドライマウス (1)
顔のしびれ (1)
顎関節症・三叉神経痛・噛み締め (2)
慢性上咽頭炎・EAT(上咽頭擦過療法) (2)
咽頭痛・異物感・息苦しさ・期外収縮不整脈 (1)
リンパ扁桃腺の腫れ・下顎と首のしこり (1)
長引く咳・むせる咳・咳喘息との関連 (2)
甲状腺機能亢進症(別名バセドウ病) (1)
帯状疱疹 (1)
座位・起立・労作不耐・末梢神経障害 (1)
胸郭出口症候群 (3)
梨状筋症候群 (2)
頚椎症・ストレートネック (1)
肩・肩甲骨・背中・手足の痛み (4)
トゥレット症候群と不随意運動 (1)
血糖値上昇 (2)
反応性低血糖症 (1)
副腎疲労/副腎疲労症候群 (1)
IgG抗体検査に関する注意喚起 (1)
胃痛・胃液逆流・下痢 (1)
機能性ディスペプシア (2)
過敏性腸症候群(IBS) (2)
潰瘍性大腸炎(UC) (3)
頻尿・膀胱炎 (3)
┣  ED症状 (1)
┗  女性化乳房症(男性) (1)
無痛分娩・帝王切開(硬膜外麻酔) (4)
┣  月経前不快気分障害「PMDD」 (1)
┣  PTSDと腸内細菌 (1)
┗  HPVワクチン (1)
パニック障害 (1)
うつ病・抑うつ状態 (6)
経頭蓋磁場刺激法(TMS) (3)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS) (5)
経頭蓋直流刺激(tDCS) (1)
むち打ち症 (3)
高次脳機能障害 (6)
軽度外傷性脳損傷 (12)
外傷性脳損傷 (4)
遅発性脳障害 (1)
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (55)
小児の慢性疲労症候群 (1)
カルニチン欠乏症 (2)
筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症 (42)
慢性疼痛 (10)
腰痛(慢性痛) (2)
神経障害性疼痛 (7)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) (2)
神経疾患(脊磁計) (1)
脊髄刺激療法(SCS) (2)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS) (1)
強直性脊椎炎(AS) (10)
筋萎縮性側索硬化症(ALS) (3)
椎間板ヘルニア (1)
パーキンソン病 (3)
認知症・認知障害・アルツハイマー病 (8)
ヘルプマーク (3)
不定愁訴 (5)
インフルエンザ (1)
ドクターショッピング(一部のみ) (8)
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